Vesion7.3 19.アラームアイコン [Job Arranger マニュアル] Reference JobNetIcons

19.アラームアイコン

zabbix

アラームアイコンを使用すると、指定した時刻までに処理が進んだかを監視したり、指定した時間までジョブネットの実行を待機させたりできます。
条件に応じて、警告、ジョブネット停止、リカバリジョブネット起動、Zabbix通知などを実行できます。

アラームアイコンでは、以下の5つの操作種別を選択して使用します:
  • アラーム設定(Set Alarm): 待機期間または待機スケジュールを経過した後に期限に達するアラームを登録します。
  • スリープ(Sleep): 待機期間または待機スケジュールを経過するまでジョブネット実行(処理フロー)を一時停止させるスリープを登録します。
  • アラーム更新(Update Alarm): 監視中(Active)のアラームの期限・しきい値・トリガーアクションなどを更新します。
  • スリープを解除(Sleep 待機解除): 待機中のスリープを強制的に解除し、後続処理へ進めます。
  • アラームを解除(Release Alarm): 監視中(Active)のアラームを解除し、以降の条件判定の対象から除外します。
※ ループ処理、サブジョブネットを使用して同一JOBIDのアラームアイコンで登録、発火/完了/解除を繰り返す場合、発火/完了/解除から再度登録まで、2分間以上の間隔を空けてください。
※ 「アラーム設定」の操作で、トリガーアクションに「ジョブネット停止」を設定した場合、アラームの発火と同じタイミングで、「アラーム解除」が実行されると、解除処理が完了しない場合があります。

アラームアイコンの使用例

全体の動作を理解しやすくするために、1つの例を詳しく確認します。


ケース1:処理が設定時間内に完了するかを監視する例

ケース1:処理が設定時間内に完了するかを監視する例

  • 最初に「アラーム設定」の操作でアイコンを配置します。「ジョブID」に Alarm-1 を指定し、「待機期間」を30分に設定して、トリガーアクション(期限到達時に実行する動作)で「ジョブネット停止」を選択します。
  • このアイコンが実行されると、アラームが監視中(Active)状態になります。
  • 次に、通常の業務ジョブが実行されます。
  • これらのジョブが完了した後、Alarm-1 を対象とする「アラームを解除」アイコンを配置します。
  • 30分の期限に到達する前にこのアイコンまで実行が到達した場合、アラームは正常に解除され、解除済み(Released)状態になり、ジョブネットは通常どおり続行します。
  • もし「アラームを解除」アイコンが実行される前に30分の期限に到達した場合、アラームは条件成立・アクション実行済み(Triggered)状態に遷移し、設定済みの「ジョブネット停止」アクションを自動的に実行します。
  • この例では使用していませんが、「アラーム更新」の操作もあります。
  • 「アラームを解除」と同様に、監視中(Active)のアラームを対象とします。
  • アラームを解除するのではなく、「アラーム更新」は期限、しきい値、トリガーアクションなどの設定を変更します。
  • たとえば、曜日によって処理が分岐している場合、元の「アラーム設定」アイコンを変更せずに、期限を30分から45分へ延長できます。
  • 設定変更は、「アラーム更新」アイコンを追加するだけとなります。


ケース2:スリープの動作

ケース2:並列処理・分岐フロー監視

目的:指定した時刻までジョブネットの実行を一時的に待機させます。期限を監視して超過を検知することは行いません。

設定内容と実行結果:

  • 「スリープ」は、期限超過を監視するのではなく、たとえば午前9時など、指定された時刻までジョブネットの実行を待機させます。
  • 「アラーム設定」とは異なり、スリープはアラームを作成しません。代わりに、待機中のスリープとして管理し、指定時刻に達するまで後続の実行を一時停止します。
  • 待機期間が正常に終了した場合、スリープは完了し、ジョブネットの実行は継続します。
  • ただし、スリープがまだ待機中にジョブネットが停止された場合、スリープは解除済み(Released)ではなく取消済み(Cancelled)となり、後続のアイコンは実行されません。


ケース3:グローバルスコープの動作

▼ ジョブネットA
ケース3:グローバルスコープによるジョブネット間監視_01

▼ ジョブネットB
ケース3:グローバルスコープによるジョブネット間監視_02

目的:実行中の他のジョブネットも対象にして、アラームで監視する例です。

設定内容と実行結果:

  • 全体の流れは前の例と同じです。「アラーム設定」で監視を開始し、業務ジョブを実行した後、「アラームを解除」を実行します。
  • 唯一の違いは、スコープ(対象範囲)が同一のメインジョブネット実行インスタンス(サブジョブネットを含む)ではなく、すべてのアクティブなジョブネット実行インスタンスを対象としている点です。
  • すべてのアクティブなジョブネット実行インスタンス間で、監視IDが共有されます。
  • つまり、対象となる実行中のどのジョブネットからでも、同じ共有アラームを更新または解除できます。

アラームアイコンの設定項目

アラームアイコンの設定画面では、基本情報と各設定項目を指定します。
『操作』の選択内容によって、表示される設定項目が変わります。

操作 : アラーム設定
アラームアイコンの使用例_アラーム設定

操作 : スリープ
アラームアイコンの使用例_スリープ

操作 : アラーム更新
アラームアイコンの使用例_アラーム更新

操作 : スリープを解除
アラームアイコンの使用例_スリープを解除

操作 : アラームを解除
アラームアイコンの使用例_アラームを解除

項目名 形式 説明
ジョブID テキストボックス     ・ジョブを識別するIDを半角英数字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)で指定
    ・初期値「識別子(ALARM-)+連番」
    ・重複登録不可
    ・半角32文字まで入力可能
ジョブ名 テキストボックス     ・ジョブの名称を指定
    ・ひらがな、全角カタカナ、半角カタカナ、全角英数字、半角英数字、記号が使用可能
    ・全角21文字、半角64文字まで入力可能
    ・省略可能
スコープ ラジオボタン スコープ(対象範囲)を選択する設定です。
    ・ ローカル【 同じジョブネットの実行内(サブジョブネットを含む)を対象にします。】
    ・ グローバル【 実行中の他のジョブネットも対象にします。】
操作 リストボックス アラームアイコンの操作を指定します。
オプション:
    ・アラーム設定【 アラームを登録し、監視を開始します。】
    ・ スリープ【 指定した日時までジョブネットの実行を待機します。】
    ・ アラーム更新【 監視中(Active)のアラームの設定を更新します。】
    ・ スリープを解除【 待機中のスリープを強制的に解除します。】
    ・ アラームを解除【 監視中(Active)のアラームを解除します。】
アラーム種別 リストボックス 期限または待機完了時間の算出方式を選択します:
    ・待機時間【 基準時間からの相対的な待機期間(秒数)で期限・待機完了時刻を算出します(「計算開始時刻」に依存)】。
    ・アラームアイコン実行時間基準【 指定した時刻(HH:MM:SS)を使用します。基準時間の日付と指定されたタイムゾーン(時刻の基準とする地域)を用いて期限・待機完了時刻を算出します(「タイムゾーン」に依存)。】
    ・日時直接指定【 年月日と時刻を指定します(YYYY-MM-DD HH:MM:SS)。指定された日時とタイムゾーンを用いて絶対時刻で期限・待機完了時刻を算出します(「タイムゾーン」に依存)。】

※ 操作が「アラーム設定」「スリープ」「アラーム更新」の場合に表示されます。
計算開始時刻 リストボックス 時刻計算の起点となる基準時間を選択します:
    ・アイコン開始時刻【 当該アラームアイコンの実行開始時刻を計算基準とします。】
    ・ジョブネット開始時刻【 メインジョブネットが実際に開始された時刻を計算基準とします。】
    ・スケジュール開始時刻【 スケジュールにより予定されたジョブネット起動予定時刻を計算基準とします。】

※表示条件: 'アラーム種別' が '待機時間' に設定されている場合。
タイムゾーン テキストボックス 時刻計算に使用するタイムゾーン(時刻の基準とする地域)を指定します。
初期値:ブラウザのタイムゾーン。

※表示条件: 'アラーム種別' が 'アラームアイコン実行時間基準' または '日時直接指定' に設定されている場合。
待機スケジュール/待機期間 テキストボックス 待機期間は秒数、時刻は HH:MM:SS、タイムスタンプは YYYY-MM-DD HH:MM:SS で入力してください。

※操作が「アラーム設定」「スリープ」「アラーム更新」の場合に表示
過去時刻の制御 リストボックス オプション:
    ・同日 :
    ・翌日 :

※表示条件: 'アラーム種別' が 'アラームアイコン実行時間基準' に設定されている場合。
トリガーアクション リストボックス 期限超過(タイムアウト)時に実行するアクションを選択します:
    ・ジョブネット警告【 対象のジョブネットを警告状態にします。】
    ・ジョブネット停止【 対象のジョブネットを停止します。】
    ・ジョブネット実行【 指定されたジョブネットを起動します。】
    ・Zabbix通知【 Zabbix へイベントまたは通知メッセージを送信します。】
    ・なし【 アラームの監視を終了します。警告、ジョブネット停止、リカバリジョブネット起動、Zabbix通知などのアクションは実行しません。】

※操作が「アラーム設定」「アラーム更新」の場合に表示。
JOBNET ID リストボックス 起動対象となる登録済みの有効な JOBNET ID のリストから選択します。

※トリガーアクションが「ジョブネット実行」の場合に表示
メッセージ テキストボックス Zabbix へ送信する通知メッセージを入力します。
※表示条件: 'トリガーアクション' が 'Zabbix通知' に設定されている場合。
トリガーアクションスコープ リストボックス ジョブネット警告またはジョブネット停止を、どの実行に適用するかを選択します。
    ・本ジョブネット【 アラームを登録したジョブネットに対し、トリガーアクションを適用します。】
    ・全冗長ジョブネット【 同じアラームを共有する、関連するジョブネット全体にトリガー実行を適用します。】

※スコープが「グローバル」で、かつトリガーアクションが「ジョブネット警告」「ジョブネット停止」の場合に表示されます。
対象なし時の操作 リストボックス 対象となるアラームまたはスリープが存在しない場合の動作を選択します:
    ・エラー 【 対象が存在しない場合、処理はエラーで終了します。】
    ・警告続行 【 対象が存在しない場合、警告を出力して処理を続行します。】
    ・無視続行 【 対象が存在しない場合、何もせず処理を続行します。】
※操作が「スリープを解除」「アラームを解除」「アラーム更新」の場合に表示
対象ジョブID テキストボックス 解除、更新、または待機解除の対象となる「アラーム設定」または「スリープ」で指定したジョブIDを指定します。

※操作が「アラーム更新」「スリープを解除」「アラームを解除」の場合に表示

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