マニュアル

Job Agent(Linux版):jobarg_agentd.confの設定

/etc/jobarranger/jobarg_agentd.confを環境に合わせて設定をします。
「Include」の設定を行うことで、zabbix_agentd.confで設定しているパラメータをjobarg_agentd.confで使用することができます。必要に応じて、パラメータの追加や上書きを行ってください。

jobarg_agentd.conf パラメータ一覧

パラメータ 必須 初期値 説明
Include × zabbix_agentd.confを指定
(これを指定することにより、zabbix_agentd.confの情報を取り込みjobarg_agentd.confで使用することが出来ます。)
TmpDir × /var/tmp ジョブアイコンの出力一時ファイル(実行コマンドファイルや標準出力ファイル等)を格納するテンポラリディレクトリの場所を設定
Server × 127.0.0.1 Job ServerのIPアドレス(またはホスト名)を設定
Hostname × Zabbixに登録されているエージェントのホスト名を設定
AllowRoot × 0 エージェントをスーパーユーザ(root)で動作させることを指示
リブートアイコンを使用する場合は「許可する」に設定
0 – 許可しない
1 – 許可する
ListenIP × 0.0.0.0 ※コメントアウト エージェントがlistenするIPアドレス。(送信接続用ソースIPアドレスとしても使用)
Timeout × 3(秒) ※コメントアウト 処理がタイムアウトになる秒数を設定
範囲[1-30]
DebugLevel × /tmp/mysql.sock ※コメントアウト デバックの出力レベルを設定
0 - 出力なし
1 - クリティカル情報
2 - エラー情報
3 - 警告
4 - デバッグ情報(大量の情報が出力されます)
LogFileSize × 1 ログファイルの最大サイズ(MB単位)を設定
0 - 自動ログローテーション無効
範囲[0-1024]
JaLogFile × /var/log/jobarranger/jobarg_agentd.log エージェントのログファイルの保管場所/ファイル名を設定
JaPidFile × /var/run/jobarranger/jobarg_agentd.pid ※コメントアウト エージェントのPidファイルの保管場所/ファイル名を設定
JaServerPort × 10061 Job Serverのポート番号
JaListenPort × 10055 エージェントのポート番号を設定(※)
JaSendRetry × 30 Job Serverへのデータ送信エラーが発生した場合のリトライ回数
範囲[0-3600]
JaDatabaseFile /var/lib/jobarranger/jobarg_agentd.db SQLiteで利用するデータファイル名を指定
JaJobHistory × 1(日) SQLiteにジョブ実行情報を保存しておく期間を指定
範囲[1-365]
JaBackupTime × 24(時間) データベースのバックアップ間隔を時間で指定
範囲[1-24]
JaBackupRunTime × 24(時) データベースのバックアップ時を指定
範囲[0-23]
初期値が24→本設定は無効でJaBackupTime設定が有効 0-23→本設定が有効でJaBackupTime設定は無効
JaExtjobPath /etc/jobarranger/extendedjob ユーザコマンドを実行するエージェント内部コマンド(Jobarg_command)が存在するディレクトリを指定
(ユーザコマンドとはジョブアイコンに指定された実行コマンドを指します。)
JaFcopyTimeout × 180(秒) ※コメントアウト ファイル転送時の通信タイムアウト値を設定
範囲[1-3600]

※デフォルトポート(10055)以外のポートを使用したい場合は以下の手順で対応してください。

jaListenPort指定時の追加設定項目

  1. jobarg_agentd.confのポート番号指定(jaListenPort)を任意のポート番号に変更します。
  2. ZabbixのGUIで、ジョブの実行対象となるホスト情報(Job Agentのホスト情報)の設定画面にて、[マクロ]欄に以下のポート指定を追加登録します。
パラメータ 設定内容
マクロ {$JOBARRANGER_AGENT_PORT}
任意のポート番号

Firewallの設定

Job Serverと通信を行うために、ファイアウォールの通信許可設定を行う必要があります。
/etc/sysconfig/iptablesを開き、jobarg_agentd.confの「JaListenPort」に記載されているポート番号をiptablesに記載し、解放させてください。
その後、ファイアウォールを再起動してください。

自動起動設定

jobarg-agentdのサービス自動起動設定を行います。
※RPMでインストールを行った場合は(1)は対応不要です。

  1. 起動スクリプトのコピーを行います。
    # cp misc/init.d/ <OS名> /jobarg-agentd/etc/init.d/
    # chmod 755 /etc/init.d/jobarg-agentd
    
  2. /etc/init.d/jobarg-agentdの編集を行います。
    JOBARG=/usr//sbin/jobarg_agentd
    CONF=/etc/jobarranger/jobarg_agentd.conf
    PIDFILE= /var/run/jobarranger/jobarg_agentd.pid
    
  3. jobarg-agentdを起動させます。
    # /etc/init.d/jobarg-agentd start
    
  4. 自動起動設定を行います。
    # chkconfig jobarg-agentd on
    

Job Arranger マニュアル