Vesion7.2 1.コンパイルソースコード [Job Arranger マニュアル] Install compile_from_sourcecode

1.コンパイル&インストール

Job Arrangerのソースコードからコンパイルしてインストールする方法について記載しています。

バージョン 6.2.x および 7.2.x以降、C言語と、Go言語の両方を使用しています。
また、Windows環境でのコンパイルは、必要なくなりました。
以前のバージョンで必要でした、json-c,libtarは、Go言語の標準ライブラリに切り替えた為、必要なくなりました。

1.コンパイル環境準備

コンパイル環境を準備します。
  1. C言語のコンパイル環境
  2. C言語のコンパイル環境としてGCCコンパラ(gcc,libgcc)が動作する環境を準備してください。
    OSメディアに含まれているパッケージをインストールします。
  3. Go言語のコンパイル環境
  4. Go言語(https://go.dev/ )をダウンロード後、インストールしてコンパイルできる環境を準備してください。
    インストール手順については、Go言語の公式ホームページを参照してください。
  5. Database開発用ライブラリインストール
  6. 使用するDatabaseの開発用ライブラリをインストールしてください。
    通常は、OSメディアに含まれているパッケージをインストールします。
    最新版等をOSメディアに含まれていないDatabaseおよびバージョンを使用する場合は、該当Databaseの公式ホームページ参照してください。
  7. libvterm開発用ライブラリインストール
  8. libvterm,libvterm-develをインストールしてください。
    OSパッケージ,各種リポジトリ等にて、libvtermパッケージを確認できない場合、OSのサポートにご確認ください。

    amazonlinux 2023では、OS提供のlibvtermライブラリを確認できていません。
    Fedra Projectの下記ライブラリにて動作確認を行っています。
    https://dl.fedoraproject.org/pub/archive/epel/7/x86_64/Packages
    ※弊社にて動作確認は行っておりますが、libvterm自体のサポートは、できません。
  9. Job Arrangerソースコードダウンロード
  10. Job Arrangerのソースコードをダウンロードして展開します。
    otherにある*.tar.gzがソースコードのアーカイブファイルです。

2.Configureコマンド生成および実行

展開したディレクトリへ移動して、コンパイルを実行します。

ダウンロードしたアーカイブファイルを/usr/local/src/下に展開された前提で記載しています。
configureコマンドを作成します。
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*
# install-gen.sh
		
configureコマンドを実行します。
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*
# ./configure オプションパラメータ

configure オプション一覧

オプション名 説明
--enable-server Job ServerとJob Monitorのバイナリをコンパイル
--with-mysql Job ServerのデータベースにMySQLを指定
--with-postgresql Job ServerのデータベースにPostgreSQLを指定
--prefix=対象ディレクトリ 指定されたディレクトリにインストール
※省略すると/usr/local配下にインストールします。
下記は、オプションパラメータの設定例です。
MySQL
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*
# ./configure --enable-server --with-mysql
PostgreSQL
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*
# ./configure --enable-server --with-postgresql

3.コンパイルおよびインストール

コンパイルを実行して、インストールします。

# make
# make install

デフォルトでは、全てのファイルが/usr/local配下にインストールされます。 変更したい場合は、configureのオプションで--prefixを使用し、任意の場所を指定して実行してください。

Job Arranger Server,Job Arranger AgentおよびJob Arranger Managerに必要なファイルは、下記になります。
Job Arranger Server実行時には、libvtermが必要となります。

4.初期データをインポート

データベースにJob Arranger用のテーブルを作成し、初期データをインポートします。
Zabbixデータベースとは別に、Job Arranger専用データベースが利用できるようになりました。
下記、mysqlコマンドおよび、psqlコマンドの仕様は、各Databaseの公式マニュアルを参照してください。

MySQL
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*/database/mysql
# mysql -u DBユーザ -pパスワード JobArrangerデータベース名 < MySQL_JA_CREATE_TABLE.sql
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*/database/data
# mysql -u DBユーザ -pパスワード JobArrangerデータベース名 < JA_INSERT_TABLE.sql
		
PostgreSQL
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*/database/potgresql
# psql -U DBユーザ JobArrangerデータベース名 < PostgreSQL_JA_CREATE_TABLE.sql
# cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*/database/data
# psql -U DBユーザ JobArrangerデータベース名 < JA_INSERT_TABLE.sql
		

5.自動起動設定

自動起動設定は、configurationファイルの設定終了後に設定します。
configurationファイルの設定前に自動起動設定をすると、起動時にエラーになります。
  1. 自動起動設定、登録をします
  • Job Arranger Server
cd /usr/local/src/jobarranger-*.*.*
cp misc/service/jobarg-server.service /lib/systemd/system/
systemctl enable jobarg-server
  • Job Arranger Linux Agent
  • cp misc/service/jobarg-agentd.service /lib/systemd/system/
    systemctl enable jobarg-agentd
    
  • Job Arranger Windows Agent
  • C:\Program Files\Job Arranger Agent\bin\jobarg_framework.exe -install -config-path C:\Program Files\Job Arranger Agent\conf\jobarg_agentd_win.conf
    
  • Job Arranger Manager
  • httpdサービスにて動作しますので、httpdサービスをenableにします。
  • 登録したサービスを利用して起動します。
    • Job Arranger Server
    systemctl start jobarg-server
    
  • Job Arranger Linux Agent
  • systemctl start jobarg-agentd
    
  • Job Arranger Windows Agent
  • sc start "Job Arranger Agent"
    
  • Job Arranger Manager
  • httpdサービスにて動作しますので、httpdサービスをstartします。

    6.アンインストール

    アンインストールの手順は、一般的な手順を記載しています。
    ソースコード配置、インストール先、自動起動設定方法により、変わりますので、インストールされた環境に合わせて手順を変更してください。
    1. 動作中のプログラムを停止します。
    • Job Arranger Server
    systemctl stop jobarg-server
    
  • Job Arranger Linux Agent
  • systemctl stop jobarg-agentd
    
  • Job Arranger Windows Agent
  • sc stop "Job Arranger Agent"
    
  • Job Arranger Manager
  • httpdサービスにて動作しますので、httpdサービスを停止します。
  • 自動起動の設定を解除します。
    • Job Arranger Server
    • systemctl disable
    systemctl disable jobarg-server
    
  • Job Arranger Linux Agent
  • systemctl disable jobarg-agentd
    
  • Job Arranger Windows Agent
  • sc delete "Job Arranger Agent"
    
  • Job Arranger Manager
  • httpdサービスにて動作していますので、Job Arrangerとしては、自動起動の設定を削除する必要はありません。
  • インストールしたプログラムを削除します。
  • 下記は、makeコマンドを使用したアンインストール例です。
    # cd /usr/local/src/Job Arranger-*.*.*
    # make uninstall
    
    下記ディレクトリ、または、ファイルを削除します。
    • /var/lib/jobarranger
    • /var/log/jobarranger
    • /usr/local/bin/jobarranger
    • /usr/share/jobarranger
    • /run/jobarranger
    • /etc/jobarranger
    • /usr/local/bin/jobarranger/
    • /usr/local/sbin/jobarg_framework_server
    • /usr/local/sbin/jobarg_manager_monitor_server
    • /usr/local/sbin/jobarg_server
  • テーブルの削除を行います。
  • MySQL
    # cd /usr/share/doc/jobarranger-server-mysql-*.*.*/database/mysql
    # mysql -u DBユーザ -pパスワード JobArrangerデータベース名 < MySQL_JA_DROP_TABLE.sql
    PostgreSQL
    # cd /usr/share/doc/jobarranger-server-postgresql-*.*.*/database/postgresql
    # psql -U DBユーザ JobArrangerデータベース名 < PostgreSQL_JA_DROP_TABLE.sql
  • ④ソースコードディレクトリの削除を行います。
  • # cd /usr/local/src
    # rm –rf Job Arranger-*.*.*

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