Vesion7.2 7.通知設定 [Job Arranger マニュアル] Install JobArrangerServer

7.通知設定

バージョン 6.2.0および7.2.0から、Job Arranger Manager一般設定のZabbix通知設定とjasender.shを統合し、Job Arranger Manager一般設定のZabbix通知設定に設定された情報を元にjasender.shを実行する方式に変更しました。

Zabbix通知フロー

Zabbix通知フロー

Zabbix側受信設定

テンプレートも用意していますので、御利用下さい。

Zabbix側受信Item設定

一般設定で指定したZabbixサーバーのホストにアイテムを設定します。
通知先ホストに特定のホストを設定した場合は、全ての通知が指定したホストに送信しますので、指定したホストへアイテムを登録します。
通知先ホストを空欄にして登録した場合は、エラーが発生したホストへの通知となりますので、Job Arrangerを利用している全てのホストにアイテムを登録します。
※Itemsの登録方法についてはZabbixのマニュアルをご参照下さい。

Zabbix Itemsパラメータ一覧数

パラメータ 説明
名前 任意の名前を設定
タイプ 「Zabbixトラッパー」を設定
キー 2つの種類に応じて設定
・一般設定のZabbix通知:同Zabbix通知設定のアイテムキー
・jasender.shの通知:jasender.sh内のKEY
データ型 「テキスト」を設定

トリガーの表示ホストについて

通知先ホストを空欄にした場合、メッセージ発生のJob Arranger Agentのホストに対して通知されますので、これがトリガーの表示ホストとなり表示上の認識が容易です。
通知先ホストにホストを指定した場合、全ての通知が指定されたホストに通知されますので、トリガーの表示ホストは同じです。アイテム値に対象のホスト名がありますので、ホスト毎にトリガーを分け、其々で名前にホスト名を入れる等の工夫で表示上の識別ができます。

実行コマンド(jasender.sh)

以前のバージョンにて、jasender.shをカスタマイズされている利用者様向けの情報となります。
「jasender.sh」は初期インストール時に/etc/jobarranger/alert/jasender.sh(RPM使用時)に配置されます。シェル内部で変数定義をしていますので、各環境に合わせて設定します。
jasender.shはZabbix機能の一部である「zabbix_sender」コマンドを使用しますので、同コマンドを事前に配置しておきます。またZabbixに通知用のItemも作成します。

シンタックス

"#./jasender.sh [ユーザID] [ジョブネットID] [現在時刻] [メッセージID] [重要度] [メッセージ本文] [ホスト名] [ジョブID] [ジョブネット管理ID]※1"

※引数はJob Serverが自動で設定します。

Zabbixに送信されるメッセージ

"[現在時刻] [重要度(INFO/CRIT/ERROR/WORN)] [メッセージID] メッセージ本文 (USER NAME=ユーザID HOST=ジョブ実行ホストID JOBNET=ジョブネットID JOB=ジョブネットID/ジョブID INNER_JOBNET_MAIN_ID=ジョブネット管理ID)※1"

jasender.sh 引数一覧

引数名 説明
ユーザID 通知メッセージが発生したジョブネットの作成ユーザID
ジョブネットID 通知メッセージが発生したジョブネットID
現在時刻 コマンド実行時の現在時刻(YYYY/MM/DD HH:MM:SS)
メッセージID メッセージID※
重要度 メッセージの重要度
0 - INFO
1 - CRIT
2 - ERROR
3 – WARN
メッセージ本文 メッセージIDに対応するメッセージ本文
ホスト名 通知メッセージが発生したアイコンに設定されたホスト名
zabbix_senderに渡す宛先のホスト名
※ジョブアイコン、ファイル転送/待合せアイコン、リブートアイコンのエラー時にのみ値が入ります。その他ホスト設定の無いアイコンのエラー時はこのホスト名は空になります。この場合は宛先ホスト名はjasender.sh 内の環境変数HOSTが使われます。
ジョブID エラーが発生したジョブID
ジョブネット管理ID 通知メッセージが発生したジョブネット管理ID
※これはジョブネット実行単位の連番です。(ジョブネットIDは別々に実行されても同じID)
※JobArrangerのVer3.4より追加。

※メッセージID毎にログレベル(重要度)、Zabbixへの通知対象か否かは下記ファイル内で設定
/etc/jobarranger/locale/logmessage_64BIT.txt

jasender.sh内の環境変数

パラメータ 説明
ZABBIX_SERVER ZabbixサーバーのIPアドレスを設定
ZABBIX_PORT Zabbixサーバーのポート番号を設定
ZABBIX_SENDER zabbix_senderが格納されているパスを設定
KEY ※下記一般設定のZabbix通知アイテムキーと別途設定します。
オペレーションマニュアル>一般設定>Zabbix通知設定>アイテムキー
HOST Zabbixサーバーのホスト名を設定
※jasender.sh 引数でホスト名が無い場合にこのホスト名が使用されますので、ホスト設定の無いアイコンのエラーを一律Zabbixサーバーのホストに通知する設定となります。

※JobArrangerのVer3.4よりjasender.sh実行時の引数やZabbix通知内容はログ(/tmp/jasendersh.log)に出力されます。

2種類のZabbix通知の概要

バージョン 6.2.0および7.2.0から統合していますので、一般設定の通知先設定にて、指定したホストへの通知とメッセージの発生ホストへの通知の両方が設定可能です。

下記は、バージョン 7.0.xおよび6.0.x以前の説明です。

2つのZabbix通知の違い

通知種類 通知の宛先となるホスト
一般設定のZabbix通知 メッセージ通知先Zabbixホスト(通常はZabbixサーバーのホスト)
オペレーションマニュアル>一般設定>Zabbix通知設定 参照。
jasender.shの通知 ジョブアイコン、ファイル転送アイコン等で設定したホスト(メッセージの発生ホスト)、ホスト設定の無いアイコンについては環境変数のHOST

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